努力と あるがまま
うつから早く抜け出したい。薬を減らしたい。そう願う。
そのために、生活を慎重に規則正しくおくる。
マインドフルネス(今この瞬間に、意図的に価値判断なく注意を向ける)を心がけ、
ネガティブな心の自動操縦に、気がつくように心がける。
自分の、「今」のあるがままを、否定も肯定もせず、ただ「あるがまま」観察する。
でも、「あるがまま」の自分は、つい人と自分を比べてみたり、人と競ってみたりしてしまう。それがぼくの「あるがまま」。その結果がうつ病だとしたら、うつ病であることをそのまま認めると言うことなのか。
でも、うつは辛い。心の状態もさることながら、身体が思うように動かず、鉛のように重たくい。晴れたさわやかな初夏の休日でも、一日家で寝ているのも嫌だ。
だから、うつ病から脱したい。
それは「あるがまま」ではなくなり、ある「努力」が必要になる。
「努力」が始まったとたんに、僕は過去の自分と今の自分と、予見可能な未来の自分を比べだしてしまう。そして、ネガティブな心の自動操縦が始まる。
それに気がついて、また観察する。
どこが起点でどこがゴールなのか。
マインドフルネスでは、そもそもゴールを定めては行けないという。
禅問答のようだ。
でも、「実行しただ実行し、そして気がつく」というプロセスが、何となく良さそうに思える。