再び マインドフルネス認知療法

この本は、マインドフルネス瞑想法という手法を使って8週間で訓練をするためのガイドブックなのであるが、その手法の解説のみならず、うつの症状、うつが再発するときの心の動きについての説明が、読んでいて合点がいくのだ。

『ちょっとしたきっかけで、悪いイメージが頭にこびりつき、それが頭から離れずにどんどんネガティブな考えが頭に去来する。考えが過去に縛られ、あのときも自分はダメだった、それはきっと自分がダメだからだ』みたいな負のループに陥るプロセスを、非常に判りやすく説明してくれており、

そうなんだよなーー と合点するところが多い。

心療内科で主治医と話しても、こちらの症状について同調してくれることはあまりなく、こちらがぼそぼそとこの数週間の体調を話しただけで、『じゃ、まぁ今までのくすりを継続しますか』みたいなことで終わってしまう。カウンセリングでも、こちらが話をすることに力点があるので、症状に対して『あるある』みたいな反応がない。だから自分の症状という物が、自分特有のものなのか、それとも一般的なものなのかが長いこと(10年近くも)判らなかった。それがこの本を読んで氷解した。

僕は、こじらしたとはいえ、ただの普通のうつなんだ と

それが判ったことが非常に僕に取っては大きかったです。