気功とうつ病とメンタルトレーニング

「脳を変える心」を読んで知った「マインドフルネス認知療法」「マインドフルネス瞑想法」。
今、「マインドフルネス認知療法」という本を読んでいる。

マインドフルネス認知療法を簡単に説明すると、「心の中で、悪いイメージや考え方が、自分ではどうしようもなく自動的に湧きでて止まらない」状態を、訓練によって「心を別のモード」に切り替えることを学ぶスキルと言える。

これを読んでいて、僕が毎日実践している「気功」もこのマインドフルネスのメンタルトレーニングと同じ面が多々あることに気がついた。
※実践している気功は「中国禅密気功」という。HP参照
http://homepage2.nifty.com/zkikou/


気功の先生曰く「気功の目的は、もちろん健康を維持することもありますが、病気を治すことよりも、最終的にはほっとする心の状態に至ることです」

マインドフルネスでは「訓練(メンタルトレーニングや瞑想)はそれ自体に目的はない。ただ行うことが大事であるがままを受けとめるだけ」


いずれも「治す」という視点とちょっと違う。別の位相に持ち込むことで、前と比べると「治っている」ような状態になるが、「治す」ことが目的ではない。と言う何やらわかったようで判らないような考え方。


気功の先生はあまり理屈を言わずに、ただ実践を説く。そして日常生活での気功的態度が大事だと説く。マインドフルネスでは、これは科学的なアプローチであるため、いろいろ「理屈」をこねる。ロジカルなようで飛躍がある。そして気功と同様に、普段の生活での訓練の実践が必要だと説く。言わんとすることは気功の先生と同じように思える。


いずれにせよ、適切な心の訓練によって(メンタルトレーニングと言ってもよし、瞑想と言ってもよし、気功と言ってもよし)うつの状態を改善できるようである。

僕も実践中である。効果は感じている。特にマインドフルネスのある種理論的な考え方に触れることによって、確信の度合いが強まった。