回復への特効薬
「脳」を変える「心」
ダライ・ラマと脳学者たちによる、心と脳についての対話
シャロン・べグリー:著
茂木健一郎:訳
この本は、いわゆる「あきらめなければ夢はかなう」という考え方の理論的バックボーンとなるものです。
むかし私が子供のころ、「脳の細胞の数は生まれた時が最大で、それからどんどん死んでいくばかりで再生しない」と言われていた。
しかし、その後の研究で、脳の細胞(ニューロン)は新生するし、脳の機能も変化させることができると言うことが判った。脳卒中で身体の機能が一部マヒした人が、リハビリによって回復するといったことも、かっては「あり得ない」ことだったのが、今では「当たり前」になってきた。
「脳」は変わることができる。
『根拠のない自信を持て。なぜならば、あなたはどのようにも変わることができるのだから。それを裏付ける努力をせよ。実践を通してしか、脳の可塑性は発現しない』
『自発的に運動することができると、うつは軽減する』
などなど、具体的な事例や研究結果が詳細に記載されています。
なんだか救われたような気がしました。
そういえば、5年前の復職した後、一日最低20分は身体を動かし、酒を控えていました。そのうち、週末にも自転車が乗れるようになりました。そのあと、だんだん油断して、身体が重いと言っては運動をさぼり、酒を飲むようになって、再び回復が遅くなったように思います。
『あきらめずに、運動をする。酒を控える』これが回復への特効薬かもしれません。