2002年冬

人生初めての「うつ病」による休職した時のこと。
仕事がきつく、かつ喜びが感じられなくなり、アモキサンを服用しながら
何とか維持していたが、力尽き果て、休む事になった。

休むための診断書をもらう時、思わず涙が出た。
「あなたは今まで十分がんがんばったんだから」
先生は慰めてくれたけど、医院を出てから、しばらく涙が止まらなかった。

悔しかった。

休んで最初の一ヶ月は、薬を変えてみたりしたせいで、
その副作用に苦しみ、「休み」にならなかった。

結局アモキサンに戻してから、体調が安定した。
これなら復職できると思った。

しかし、本格的な病の苦しみはここから始まった。

今まで味わった事のない、「頭の中に粘土が詰まったような辛さ」
「考えたくても何も決断できないような混乱」
「頭がくらくらして正常な視野が保てない状態」

そのような身体症状が強く出始めた。

その症状はそれから10年経っても、時折、あるいはしょっちゅう僕を苦しめる事になる。

レキソタンを服用する。
仕事をや判断を中断する。
家に帰って、一人で部屋に閉じこもる。

とにかくエネルギーの消耗を極力低下させる。


そのような方法で、ある程度対処できるようになった。
10年の経験はだてではない。


しかし、10年前は、そのような対処の仕方を知らず、がむしゃらに今でと同じ事を
やろうとして、墓穴を掘って行った。

愚かもの。

10年前よりは賢くなった。

10年後はもっと賢くなりたい。



明日はプチ夏休み😊