海馬

土曜日、嵐の中御茶ノ水MDAセミナーに行ってきました。東京女子医大の坂本薫教授(男)の2時間近い講演でした。僕は以前から「うつ病はたんに心の風邪ではなく脳の機能障害ではないか」と書いてきましたが、坂本教授の話にもそのことが出てきました。
曰く、「うつ病で脳の海馬が縮小する」。
ストレスや、加齢で脳の海馬は縮小するそうです。反対に豊かな環境とか適度な運動、そして坑うつ約の投与で海馬の体積は回復するそうです。
そもそも海馬ってなんだ?、と思ってウイキペディアで調べると(ちょっと引用が長いですが)

海馬(かいば)は、大脳辺縁系の一部である、海馬体の一部。特徴的な層構造を持ち、脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の器官。その他、虚血に対して非常に脆弱であることや、アルツハイマー病における最初の病変部位としても知られており、最も研究の進んだ脳部位である。心理的ストレスを長期間受け続けるとコルチゾールの分泌により、海馬の神経細胞が破壊され、海馬が委縮する。心的外傷後ストレス障害PTSD)・うつ病の患者にはその委縮が確認される。

と言う風に、きちんとうつ病との関連も書いてありました。うつ病で短期記憶が衰える可能性も十分にあると判りました。