心の症状

bechan2007-05-29

うつと言うのは心の風邪といわれる。要するに心の病気なんだと。でも僕の場合、もちろん心の症状もあるが、主訴は身体症状だ。肩こり、腰痛に始まり、パソコンを見るのも辛い目の疲れ、声のかすれなど、、。このことについてはまた別に書きます。今日は心の症状について。

僕の心の症状は大きく分けて三つ。

  1. 無力感を感じて落ち込む
  2. 何もやる気がせず、心が空白になる
  3. 無性にイライライする

死んでしまいたいとか、消え去りたいと思うのは「無力感を感じて落ち込んだ時」。「心が空白になる時」は、以前はその空白にお酒を流し込んで酔いに任せて寝ていた。無性にイライラする時は、部下や妻の些細な言動に当たったりしていた。
うつの時は、いずれにせよこの三つの心の症状が出たときに、その心の状態にとらわれてしまい、どんどん深みにはまっていく。例えば無力感を感じる時は、本当に自分が駄目な人間だと言う気がしてくる。過去のいろいろな失敗を思い出してしまう。そのうち失敗以外の思いでもだんだん暗いものに着色されていってしまい、救いがなくなっていく、、。心が空白になる時も、仕事中はお酒が飲めないので、空白が自己嫌悪につながり、そこから無力感に流れていく。イライラする時も同じ。身の回りに起きる全てのことがイライラの種になり、火に油を注いでいく。それで自己嫌悪が始まり無力感に縛られてしまう。

こんな時どうすればいいのか?

どうしようもないのです。森田療法と言う考え方によると 感情はコントロールできない 感情にとらわれてはいけない と言います。
要するに放っておけと言うことです。昨日書きましたが、家に居るときにはひたすら眠ってしまうのです。その時に、マイナスの思考に引きずられないよう、ただひたすら「どうでもいいや」と思いながら眠ること。生じた「感情」はコントロールできないが、そのあとの「過去を思い出す」といった思考はある程度コントロールできる。それをできるだけしないようにして、或いはもし引きずられたとしても、気にしないようにして寝てしまうこと。
今はそれが出来るようになってきました。それは僕のコントロール力が増したのか、今うつが治りつつあるせいなのか,理由はわかりませんが。とにかく「感情を放り投げ出してしまう」と言う感じをつかめると、活路は見えます。
森田療法ではもうひとつ大きな示唆があります。「感情はコントロールできないが行動はコントロールできる」。
マイナス思考が始まった時に、何か自動的に行動できるパターンを身に着けておくとマイナス思考から逃れやすくなると言うことです。
僕の場合、般若心経の呪文と散歩です。「感情」と「思考」から少し離れることが出来ます。