自律神経と東洋医学②

自律神経は、交感神経と副交感神経に支配されているといわれている。別の観点から言うと、随意神経と不随意神経とに分けられる(と思う)。
随意神経に支配されている身体は、自分で思うさまに動かせることができるが、不随意神経に支配されている身体(主に臓器類)は自分でコントロールすることがほとんど出来ない。僕が思うに、唯一この狭間にあるのが;">「呼吸」だと思うっている。
呼吸は、自分が「早く呼吸しよう」と思えば早く呼吸できるし、「ゆっくり呼吸しよう」と思えばそれも可能だ。それとは別に、普段はまったく自分の呼吸のことを意識しないでも生存可能だし、事実寝ている間はまったく意識下になく呼吸している。
他の臓器はそういうわけには行かない。たとえば心臓。心臓は必要に応じて脈拍を自動的に変えてくれるが、自分で脈拍を変えることは不可能だ。(一部の熟練者はできるらしい)
つまり、呼吸が随意神経と不随意神経とをつなぐある種の行動というか身体の機能ではないかと、個人的に考えている。実際、気功法などを習う時は、必ず呼吸法というものを習う。よくあるのが、鼻から吸って、口からゆっくりと吐くというもの。これを繰り返すと、副交感神経が刺激されて、リラックスすると言われている。
でも、自律神経失調症になって心療内科に行っても、決して呼吸法のことなどは教えてくれない。逆に、呼吸法を学んだからといって、すぐ自律神経失調症、、特に鬱病の類がすぐに軽快するわけではないのも事実(というか、自分がそうだった)
本来は、相補うべき一体的な、ホリスティックな治療が、実はばらばらにしか教えてもらえないため、統合的な治療がされていないと、僕は睨んでいる。