心のエンジン

週末の昼間、何するでなしに自分の部屋で寝転がって天井を見ている。「元気になったら何がしたいかな?」「今100万円自由に使えるとしたら何に使おうかな?」などと、取り留めのないことを考えながら『何かしよう』と言う気持ちが沸き起こってくるのをずっと待つ。
でも、「何かしてみよう」と言う気持ちにならないまま時間が過ぎていく。天気も今イチだしなぁ、などとぼんやり考えていると、気がついたら少しうとうとしている。そして空が暗くなり始めている。
「週末も終わりか」
お酒を飲んでいた頃は、週末にちょっとした酒のつまみを買いに行ったり、簡単なつまみを料理したりして、それでビールやワインを飲むのが楽しみだった。でもそれが出来なくなって、週末はぽっかり心に穴が開いたような気がする。
うつ病だから仕方がないんだよ」
慰めにもならない言葉で、自分お気持ちを整理する。心のエンジンがかからない週末。