将来への展望

うつ病と言うのは、過去や現在の状態に対して否定的でかつ将来に対する展望がない状態で発症すると言う見解があります。過去の自分は辛いことばかりだ、過去は思い出したくもない、といった風に、過去に対して否定的な意識を持つこと。同時に、現在の自分も嫌いだとか、現状に満足していない、充実していないなど現在の状態にも不満を持つ。こういう素地の上に、将来に対する展望も抱けないとなると、心の持って行き場がなくなり、うつ病になると言うことだそうです。
今回自分として、ひとつ過去との清算がありました。全ての過去と向き合って清算できた訳ではありませんが、長い休みの中で、いろいろと過去のことを思い出すことも多く、そのプロセスで嫌なことばかりでなく、良いこともあったと冷静に分析できるようになったことは良かったと思います。また、遠くに住む母親との関係を改善できたのもすごく大きいと思います。今まで、自分のことを理解してくれない母親だと思っていましたが、母親自体が骨折を機にうつ病になり,同病相哀れむではありませんが、お互いの境遇を案じることからはじめ、理解が深まったことは非常に良いことだったと思います。
自分と関係のある人たち、物事、環境全てに感謝できる気持ちがわいてくることが回復の一歩になっている気がします。逆に言えば、そういう気持ちになれることが出来たの、はうつ病になったおかげだともいえます。このことをあまり書くと、宗教っぽいと言うか非科学的と言うか、居心地が悪いのです。しかし心がギザギザでいるよりも、感謝の気持ちの中で心が丸くなっている方が、うつ病にはいいと思います。
後は、将来への展望。これは正直言ってまだありません。ちゃんと復職できるかどうか、それが唯一の今の希望であり展望ですが、その先の自分の人生については何も展望はありません。過去を清算できたことを土台に、これから人生が始まると言う思いで、ゆっくり一つ一つ将来についての展望を楽しく考えたいと思います。