障がい者と根菜スープ
障がい者との面接を行った。今会社でそういう仕事をしているので、、。
いろんな人がいた。
脳性麻痺で下半身にまったく反応はしないので車椅子の人とかはたまたバイクで事故をして、足首に怪我をした人とか難聴の人とか、、。
僕は立場上、障がいを持った人を採用する仕事もしなきゃいけないのだが非常に不遜なことを考えてしまった。
「自分だって、一年のうち10ヶ月以上身体の不調が続き、健常者の人と一緒に伍して戦っていくのは大変なんだぞー」って。
デモ、本当に障がいを持つ人はそれ以上に大変なんだなぁとおもいつつ、次のような本の内容を思い出した。
- 作者: 辻信一
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2004/06/09
- メディア: 文庫
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「障害者はなぜ頑張らなくてはいけないの」というテーマを投げかける。彼はオリンピックが嫌いなんだそうだ。特にそこに金魚の糞のようにくっついているパラリンピックが嫌いなんだ。普段から健常者から「頑張って」といわれるのが嫌いだと「宇宙塵」は言う。
障がいを持って、普通の社会に適合しようと頑張る人はえらいと思うけど、そもそも「今の普通の社会」って格差社会とも言われているけど、いわゆる資本主義自由社会で、神の見えざる手がうまく裁いてくれるというけれど、本当にそうなのかなと疑問に思う自分にとって、「頑張る」障がい者って、微妙な立場何だと思う。
同時に、いつも自律神経の不調とか、腎虚とか、先天的に健常者よりの不利な立場にいる身体を持っている人が、健常者と同様に頑張ることもいまいち変なことのような気もする。これってえらく不遜な気もするけど、結構本気だ。というか、そもそもみんなが「頑張る」って何のためになんだろうって思わない?
W杯で日本は負けたけど、それでどうだったんだよ。「頑張りが足りなかったのかい?」
ヒデは泣いてたけれど、そりゃ勝つとうれしいけれど、そもそも何のために、何が重要で生きているんだってことが忘れられている気がする。
儲かればいいといった村上さんは非難されて逮捕される。
勝てば言いという人だって、ただそれだけじゃ足りないことがあるでしょう、きっと。
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妻が、根菜スープを僕のために作ってくれる。これは僕に頑張ってほしいからじゃなくて、僕に普通に元気で生きていて欲しいからだと思う。普通に生きるって何だろう、 そういえばこないだ読んだ仏教の本に「足るを知る」という言葉があった。こういうことがもっと大事にならないと、地球温暖化の時代は生き抜けないと思うのです。